
苔の病気とは?美しい緑を守るために知っておきたい基礎知識
苔(コケ)は日本の庭園文化やインテリアグリーンとして人気が高く、最近ではテラリウムや盆栽、壁面緑化などさまざまなシーンで使われています。しかし、そんな苔も“病気”にかかることがあります。この記事では、苔に起こりうる病気や異常、そしてその原因と対処法について詳しく解説していきます。苔を美しく育て続けるためのポイントをしっかり押さえておきましょう。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。

今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
▼ 【大阪・関西万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました! ▼
1. 苔に「病気」はあるの?
苔は植物の中でも非常に原始的な存在で、他の観葉植物に比べると病気に強いという特徴があります。しかし、完全に無縁というわけではありません。苔にも「病気」や「異常」があり、放っておくと広がってしまうこともあります。
苔に現れる症状には以下のようなものがあります:
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部分的に茶色くなる
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黒ずむ
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白い粉のようなものがつく
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ベタベタしている
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葉が溶けたようになる
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異臭がする
これらは一見して「枯れている」と見えるかもしれませんが、実は病気やカビ、菌の繁殖による異常であることも多いのです。
2. 苔の病気や異常の原因
2-1. 湿度と通気性のバランスが悪い
苔は湿度を好みますが、同時に「風通しの良さ」も求めます。密閉された容器内で通気が悪いと、雑菌やカビが繁殖しやすくなり、病気の原因になります。特にテラリウム内では注意が必要です。
2-2. 水のやりすぎ・与え方の間違い
水のやりすぎや、常にびしょびしょにしておくことは苔にとって逆効果。表面が乾く暇がないとカビや腐敗菌が繁殖します。
2-3. 害虫の影響
稀にですが、ダニやコバエ、ナメクジなどが苔に悪影響を与えることがあります。彼らは苔を食べたり、菌を持ち込んだりして病気の引き金になります。
2-4. 日照不足または直射日光
暗すぎる環境では苔の光合成が阻害されて弱りやすくなり、菌に負けてしまうことがあります。逆に直射日光が強すぎると、苔が焼けて枯れたり、傷ついた部分から病原菌が侵入しやすくなります。
3. よく見られる苔の病気と症状
3-1. 白カビ(糸状菌)
【症状】白いふわふわしたカビが苔の表面や周辺に出る
【原因】通気性不足、湿度過多、枯葉などの有機物の分解過程で発生
【対処法】
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発生部位を取り除く
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容器内を換気・乾燥させる
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殺菌スプレー(植物用)を使用する
3-2. 黒カビ
【症状】黒い粉状または斑点状のカビが生える
【原因】高湿度、密閉空間での長期放置
【対処法】
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表面を削り取り、日陰干ししてリセット
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容器内の風通しを確保する
3-3. 苔の溶け(腐敗)
【症状】苔がベタベタして溶けたような状態になる
【原因】根腐れや菌による腐敗
【対処法】
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症状の部分をすぐに取り除く
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苔を一度乾燥させる(1日〜2日ほど)
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新しい苔を植え替える
4. 苔の病気を予防するための管理ポイント
4-1. 「換気」と「乾燥」を意識する
苔にとって湿度は必要ですが、過湿は大敵です。テラリウムであれば、定期的にフタを開けて風を通しましょう。盆栽や庭植えの場合も、風通しの良い環境を選んで育てるのがポイントです。
4-2. 水やりは「ミスト」や「霧吹き」が基本
ジョウロで水をドバっと与えるのではなく、霧吹きで苔の表面がしっとりする程度に留めます。特にガラス容器では、水たまりができないよう注意してください。
4-3. 古くなった部分やゴミはこまめに除去
枯れた部分や落ち葉、苔の下にたまった土などをそのままにしておくと、菌や害虫の温床になります。週に1回はチェックして清潔な状態を保ちましょう。
5. 苔が病気になったときの再生方法
病気の苔はすぐに元気を取り戻すのは難しいですが、条件を整えれば回復することもあります。
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傷んだ部分をすべて取り除く
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一度しっかり乾燥させる
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適度な明るさ(直射日光は避ける)で管理する
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通気性を高める
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完全に枯れてしまった場合は、新しい苔に植え替える
6. 健康な苔を育てるための習慣
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朝または夕方に水やりをする
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月に1〜2回は容器の全体清掃をする
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季節ごとに湿度管理を見直す
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苔の様子をこまめに観察する(変色・異臭・カビの兆候に注意)
まとめ:苔も生きている。丁寧な管理が健康の秘訣
苔は手のかからない植物と思われがちですが、環境によっては病気になることもあります。特にテラリウムや密閉容器での栽培では、湿度と通気性のバランスがとても重要です。
定期的な観察と簡単なメンテナンスを習慣にすれば、病気を未然に防ぐことができます。苔の小さな変化にも気づいてあげられるような、そんな“苔との付き合い方”を心がけて、美しいグリーンを楽しみましょう。

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