テラリウム作家としての第一歩──5W2Hで深く理解する自分の軸
植物をガラスの中で育て、自然を切り取ったかのような小さな世界を表現するテラリウム。
それを仕事として、表現手段として、また生き方として選ぶ「テラリウム作家」という道。
けれど、いざ始めようとすると「自分は何を表現したいのか?」「どんなお客さんに届けたいのか?」といった軸が見えず、SNS発信や作品制作に迷いが出てくることも少なくありません。
そこで今回は、自分の活動を見つめ直す「5W2H」というフレームワークを使って、テラリウム作家としての方向性を深掘りしてみましょう。
兵庫県(関西)の苔テラリウムワークショップ体験&販売なら「ちいさな苔屋さん」
苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
▼ 【大阪・関西万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました! ▼
そもそも5W2Hとは?
5W2Hとは、以下の7つの視点の頭文字をとったビジネスフレームワークです。
-
Who(誰が)
-
What(何を)
-
When(いつ)
-
Where(どこで)
-
Why(なぜ)
-
How(どのように)
-
How much(いくらで)
本来はビジネスの計画や報告などに使われることが多いのですが、作家活動やクリエイティブの方向性を明確にするのにもとても役立ちます。
1. Who(誰が)──「あなたはどんな人?」
まずは自分自身を見つめ直すことから。
あなたはどんな想いでテラリウムを作っていますか?
自然が好き、手を動かすことが好き、人に喜んでもらうのが好き……その根っこにある「自分らしさ」が、作品や活動の個性になります。
また、あなたが届けたい「お客さん像」も大切です。
例えばこんなパターンが考えられます。
-
忙しい日常の中で癒しを求めている人
-
植物に興味はあるけど育てる自信がない初心者
-
ギフト選びに悩んでいる人
誰に届けたいかを明確にすることで、作品のデザインや価格、発信方法も自然と変わってきます。
2. What(何を)──「何を届けるのか?」
テラリウムという作品を通して、単に「モノ」ではなく「コト」や「想い」も届けているはずです。
例えば、
-
森の中にいるような感覚
-
自然とつながる癒しの時間
-
ギフトとしての温かみ
あなたのテラリウムはどんな世界観をもっていて、何を感じてもらいたいのか?
他の作家と何が違うのか?
ここがブレないと、ブランドとしての軸ができてきます。
3. When(いつ)──「どんなタイミングで届けたい?」
「いつ売るのか?」だけでなく、「お客さんがいつ必要とするのか?」という視点も重要です。
-
新生活が始まる春
-
母の日やクリスマスなどギフト需要の高い時期
-
ちょっと疲れた週末の夜にSNSで癒しを探している瞬間
こうした「タイミング」を意識することで、作品づくりのスケジュールや発信内容、イベント出展の計画も立てやすくなります。
4. Where(どこで)──「どこで届けるのか?」
リアルかオンラインか、という視点もありますが、「どんな場所で誰と出会うか」も含めて考えてみましょう。
自分にとって無理のない、心地よい「場」を選ぶことが長く続けるポイントです。
5. Why(なぜ)──「なぜそれをやるのか?」
この「Why」は、5W2Hの中でも特に大事です。
自分の原点に立ち返る問い。
-
自然の魅力を伝えたい
-
小さな世界に癒されてほしい
-
好きなことで誰かに喜んでもらいたい
-
自分自身が作品に救われた経験がある
この「なぜ」にしっかり向き合うと、迷ったときにも戻れる“軸”になります。
プロフィール文やSNSの発信にも、この想いを込めていくと共感が生まれやすくなります。
6. How(どのように)──「どうやって届ける?」
作品制作のプロセスも大事ですが、ここで言う「How」は、あなたの届け方のスタイル全体です。
-
どんな素材や植物を使うのか
-
どういうストーリーを作品に込めるのか
-
SNSではどんな写真・文章で発信するのか
-
ワークショップではどう参加者と関わるのか
あなたらしい「届け方」こそがブランドになります。
無理に流行に合わせるのではなく、自分にしっくりくる方法を選びましょう。
7. How much(いくらで)──「どれくらいの価格で届ける?」
価格は単なる「金額」ではなく、価値の伝え方でもあります。
-
作品の素材や手間、世界観を丁寧に伝える
-
「癒しの時間」や「特別な贈り物」としての意味を言葉にする
-
購入後の楽しみ方やメンテナンスの情報を伝える
安さをアピールするより、「なぜこの価格なのか」を言葉や体験で伝えていくことで、納得感のある購入につながります。
まとめ:テラリウム作家という生き方を言葉にする
5W2Hを使って自分の活動を整理してみると、ただの「趣味」や「販売」ではなく、「どんな価値を、誰に、どのように届けたいのか」が見えてきます。
それは、テラリウムという小さなガラスの中に、「あなた自身の世界観や哲学」を込めていくことに他なりません。
このフレームワークは、作品づくりにも、発信にも、ブランドづくりにも応用できます。
ときどき立ち止まって、「自分の5W2H」を見つめ直してみてください。
あなたの作るテラリウムは、誰かの心に長く残る特別な風景になるかもしれません。
▼ 「苔テラリウムのマスター講座」はこちら! ▼
▼ 「苔テラリウム」ワークショップご予約はこちら! ▼
▼ 「苔リトリートツアー」はこちら! ▼