
苔テラリウムとトビムシ:小さな生態系のバランスを保つ重要な存在
苔テラリウムは、ガラス容器の中で苔を育てる小さな生態系です。自然の美しさを手元で楽しめるだけでなく、メンテナンスが比較的簡単なことから、初心者から上級者まで幅広く楽しまれています。しかし、苔テラリウムを健康的に維持するには、微生物や小動物の働きが不可欠です。その中でも「トビムシ」という小さな生物は、苔テラリウムの環境を清潔に保ち、苔の成長を助ける重要な役割を果たしています。
今回は、トビムシとはどのような生物なのか、苔テラリウムにおける役割や飼育のポイントについて詳しく解説します。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。

今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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1. トビムシとは?
トビムシの基本情報
トビムシ(Collembola)は、体長1~2mmほどの微小な節足動物で、湿った環境を好む生物です。土壌や落ち葉の下、水辺の苔むした場所などに生息し、枯れた植物や有機物を分解する役割を担っています。トビムシはバクテリアや菌類を餌としており、生態系における分解者として機能します。
トビムシの特徴
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体の構造:トビムシの体はやや楕円形で、半透明または白色をしている種類が多いです。
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跳躍能力:腹部の「跳躍器」という器官を使って跳ねることができます。これが「トビムシ」の名前の由来です。
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生息環境:湿度の高い環境を好み、乾燥には弱いです。
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寿命:種類にもよりますが、数週間から数ヶ月程度の寿命を持ちます。
2. 苔テラリウムにおけるトビムシの役割
① 腐敗防止と清掃役
苔テラリウム内では、枯れた苔や落ちた有機物が放置されるとカビが発生しやすくなります。トビムシはこれらの有機物やカビを餌として食べるため、環境の清潔を保つのに役立ちます。
② バクテリアや菌類のコントロール
トビムシは、バクテリアや菌類を食べることで、過剰な菌の繁殖を抑え、テラリウム内の微生物バランスを調整します。特にカビの発生を防ぐ効果があり、苔の健康維持に貢献します。
③ 土壌の通気性向上
トビムシはテラリウム内の土や基質の中を移動しながら活動するため、土壌の通気性を向上させる効果があります。これにより、苔の根元が適切に呼吸できる環境が維持されます。
3. 苔テラリウムでのトビムシの導入と飼育方法
① トビムシの入手方法
トビムシは自然界にも生息していますが、テラリウムに導入する場合は専門のショップやネット販売で購入するのが一般的です。特に爬虫類ショップやアクアリウムショップでは、トビムシを餌用生物として販売していることがあります。
② トビムシの導入方法
トビムシを苔テラリウムに導入する際は、以下の手順で行います。
③ トビムシの飼育環境
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湿度管理:湿度が50~80%の範囲で維持される環境が適しています。
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餌の提供:枯れた苔や落ち葉が餌になりますが、必要に応じて微量の酵母や粉末昆虫フードを追加すると良いでしょう。
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捕食者に注意:テラリウム内にダニや捕食性の昆虫がいるとトビムシが減少することがあります。
4. トビムシを導入する際の注意点
① トビムシの過剰繁殖
トビムシは環境が適していると繁殖が進みすぎることがあります。テラリウム内に適度な個体数を保つためには、餌の供給量を調整することが重要です。
② トビムシが苦手な人への配慮
トビムシは害のない生物ですが、虫が苦手な人にとっては不快に感じることがあります。見た目が気になる場合は、ガラス容器の蓋を開けて外に出さないように気をつけましょう。
③ 他の生物との相性
苔テラリウムに共生させる生物としては、ダンゴムシやミミズなども考えられます。ただし、それぞれの生物が異なる役割を果たすため、適切なバランスを取ることが重要です。
5. まとめ
トビムシは苔テラリウムの環境を健康的に維持するための優れた生物です。枯れた有機物の分解やカビの抑制、土壌の通気性向上など、多くのメリットがあります。適切に導入し、環境を整えてあげることで、より美しい苔テラリウムを楽しむことができます。
苔テラリウムを管理する際に「苔の元気がない」「カビが生えてしまう」といった問題に直面したら、トビムシの導入を検討してみるのも良いでしょう。自然の力を活かして、小さな生態系を楽しんでみてください。

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