兵庫県(関西)の苔テラリウムワークショップ体験&販売なら「ちいさな苔屋さん」
苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔テラリウム」をお伝えしていきます♬
▼ 【関西・大阪万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました! ▼
1. 苔テラリウムの基本知識
苔テラリウムは、ガラス容器の中で苔を育てる小さな庭のようなもので、自然の美しさを室内で手軽に楽しむことができます。苔は湿度を好み、光や水を過剰に必要としないため、日常的な手入れが少なく、忙しい方でも育てやすい植物です。また、苔のさまざまな種類や成長の様子を観察することで、癒しとリラックス効果も得られます。
2. 必要な道具と材料
苔テラリウムを作るために、以下の道具と材料を準備しましょう。
- ガラス容器:蓋付きの容器がおすすめです。蓋があることで内部の湿度が保たれやすくなります。透明で、内部が見やすい容器を選ぶと美しさも際立ちます。
- 苔:山苔、ホソバオキナゴケ、シノブゴケなどの種類があります。苔の種類により管理方法が少し異なるため、育てやすい種類から始めると良いでしょう。
- 底石(軽石):水はけを良くし、根腐れを防ぐために使用します。
- 活性炭:水をきれいに保つ効果があり、容器内での雑菌の繁殖を抑えることができます。
- 土(ピートモスや苔用の培養土):苔が育つための栄養素を含む土を薄く敷きます。
- ピンセット:苔や小さな植物を配置する際に便利です。
- 霧吹き:水やり用として使います。
3. 苔テラリウムの作り方
Step 1: ガラス容器の準備
まず、ガラス容器をきれいに洗い、乾燥させます。容器の内部が汚れていると、苔が育つ過程でカビが発生しやすくなるため、清潔にしておきましょう。また、蓋付きの容器を使用する場合は、通気性も考慮して適度に換気できるものを選ぶと良いです。
Step 2: 底石を敷く
次に、ガラス容器の底に底石(軽石)を1〜2cmほどの厚さで敷きます。この層が排水の役割を果たし、水が溜まりすぎるのを防ぎます。軽石は小粒のものを使うと見た目も良くなります。
Step 3: 活性炭を入れる
底石の上に、薄く活性炭を敷きます。活性炭は水質を浄化し、嫌な臭いやカビの発生を抑える効果があります。苔テラリウムの内部環境を清潔に保つために欠かせない層です。
Step 4: 土を入れる
活性炭の上に薄く土を敷きます。苔はあまり深く土に根を張らないため、1〜2cm程度の厚さで十分です。使用する土は苔用の培養土やピートモスなど、軽くて保水性のあるものが適しています。均等に敷き詰め、表面を整えましょう。
Step 5: 苔を配置する
準備が整ったら、苔を配置していきます。ピンセットを使って、苔を軽く押さえつけるようにして土の上に置きます。苔の表面が乾燥しやすいので、配置後に霧吹きで軽く水を吹きかけておくと良いでしょう。また、異なる種類の苔を組み合わせることで、より立体的で自然な景観を楽しむことができます。
Step 6: デコレーション
好みで石や小さな流木などを加えてデコレーションを施すと、自然の風景を再現したような美しいテラリウムが完成します。デコレーションは苔の生育を邪魔しないよう、軽く配置するのがポイントです。
4. 苔テラリウムの管理方法
水やり
苔は湿度を好みますが、水を与えすぎると根腐れを起こします。基本的には霧吹きで湿らせる程度で十分です。週に1〜2回、苔の表面が乾燥していると感じたら軽く霧吹きをしましょう。水やり後は、蓋をして内部の湿度を保ちますが、蒸れすぎるとカビが発生するため、定期的に蓋を開けて換気も行います。
光
苔は強い光を必要としません。明るい間接光が当たる場所に置きましょう。直射日光は苔が乾燥してしまう原因となるため避けてください。日光が足りないと感じた場合は、植物用のLEDライトなどで補光するのも良いです。
温度と湿度
苔テラリウムは20〜25℃の温度帯が最適です。湿度は高めを保ちつつ、通気性も考慮しましょう。特に冬場の暖房で室内が乾燥しやすい場合は、定期的に霧吹きをして湿度を補います。
換気
蓋付きの容器は湿度を保つのに適していますが、蒸れないようにするため、週に1回程度、数時間蓋を開けて換気を行いましょう。これにより、カビの発生を防ぎ、苔が健康に育つ環境を保てます。
手入れ
苔テラリウムを維持するためには、定期的な手入れが必要です。苔が伸びすぎたり、他の植物が成長しすぎたりした場合は、軽く剪定して形を整えましょう。また、枯れた部分やカビが発生した部分があれば、すぐに取り除くようにしてください。
5. 苔テラリウムの楽しみ方と注意点
四季の変化を楽しむ
苔テラリウムは、季節の移り変わりを観察する楽しさもあります。春や秋には苔の色が変化したり、冬場にはゆっくりとした成長を楽しめます。室内に小さな自然の変化を感じられる点も魅力のひとつです。
注意点
- 直射日光は避ける:苔は日光に弱いため、直射日光の当たらない場所に置きましょう。
- 水の与えすぎに注意:過度の湿度は根腐れやカビの原因となります。霧吹きで適度な水分を与え、換気も行うことが大切です。
- カビの発生に注意:苔テラリウムは湿度が高いため、カビが発生しやすい環境です。カビが発生した場合は、早めに取り除き、必要に応じて活性炭を追加します。
まとめ
苔テラリウムは、室内で手軽に自然を楽しむことができ、初心者でも作りやすいインテリア植物です。ガラス容器の中で苔が育つ様子を観察することで、癒しの空間を自宅に取り入れることができます。上記の手順とポイントを参考にして、自分だけの苔テラリウムを作り、管理を楽しんでみてください。
▼ 「苔テラリウムのマスター講座」はこちら! ▼
▼ 「苔テラリウム」ワークショップご予約はこちら! ▼
▼ 「苔リトリートツアー」はこちら! ▼