兵庫県(関西)の苔テラリウムワークショップ体験&販売なら「ちいさな苔屋さん」
苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「テラリウムの豆知識」をお伝えしていきます♬
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はじめに:苔テラリウムとは
苔テラリウムは、ガラス容器内で苔を育てるミニチュアの生態系です。自然の美しさを室内で楽しむことができ、癒しの効果があるとされています。今回は、少し大きめの水槽を使った苔テラリウムの作り方を詳しく紹介します。
必要な材料と道具
- 水槽(ガラスのアクアリウム):サイズは自由ですが、少なくとも20cm四方のものがおすすめです。
- 苔:シート苔(ハイゴケ、シノブゴケなど)やホソバオキナゴケなどがおすすめです。
- 石や流木:デザインに合わせて選びます。
- 底砂や土:苔の根を固定するためのベースとして必要です。
- 活性炭:土の上に敷いて、腐敗を防ぐ役割を果たします。
- ピンセット:小さな苔を植え付けたり、配置を整えたりするのに便利です。
- スプレーボトル:水を霧状にして均一に散布できます。
作成手順
ステップ1:水槽の準備
水槽を用意したら、最初にしっかり洗浄します。特に新品の水槽は製造時に油分がついていることがあるので、ぬるま湯と中性洗剤でよく洗い、乾燥させます。
ステップ2:底の層を作る
苔テラリウムの底は、腐敗を防ぎ、苔に適切な水分環境を提供するために重要です。
- 底砂:まず、底に2〜3cm程度の砂利を敷きます。水はけを良くするための層です。
- 活性炭:砂利の上に活性炭を敷きます。活性炭は土の中の汚れを吸着し、水槽内の水を清潔に保つ役割があります。
- 土(苔土):活性炭の上に1〜2cm程度の土を敷きます。市販の苔専用土を使うと成長が安定しやすいです。
ステップ3:デザインと配置
ここで水槽内のデザインを決めていきます。石や流木を使い、自然な風景を再現するように配置を考えましょう。
- 石の配置:石は、苔が育つ基盤にもなります。大小の石を組み合わせ、山や小川のような自然風景を表現すると、見た目が美しくなります。
- 流木:流木は苔との相性が良く、自然の雰囲気を演出します。流木に苔を絡ませることで、立体感を持たせられます。
ステップ4:苔の植え付け
いよいよ苔を植え付けていきます。
- 苔を配置する:ピンセットを使って、土の上や石、流木に苔を配置していきます。苔はやや湿らせておくと扱いやすくなります。
- 苔の種類ごとに配置:異なる種類の苔を使う場合、それぞれの特徴に合わせて配置を工夫します。例えば、シート苔は平らな場所に、ホソバオキナゴケのような立ち上がる苔は立体的な場所に植えると良いでしょう。
ステップ5:水やり
水槽内に霧吹きで優しく水を与えます。苔がしっとりする程度に、満遍なく水を散布します。最初の1週間は毎日軽く水を与え、苔が安定したら週に1~2回の水やりで大丈夫です。
メンテナンスと管理
照明
苔テラリウムは半日陰の環境を好むため、直射日光を避け、明るい室内に置くのがベストです。また、蛍光灯やLEDライトを使って補助的に光を与えることも可能です。ただし、強すぎる光は苔を枯らす原因になるので、光量には注意が必要です。
水分管理
苔は乾燥に弱いため、定期的に水やりが必要です。しかし、過湿も根腐れを引き起こすため、水が溜まらないように気をつけましょう。霧吹きを使い、表面がしっとりする程度に留めておくとよいです。
空気の入れ替え
水槽型のテラリウムは密閉されがちですが、定期的に蓋を開けて換気することで、カビの発生を防ぎます。特に湿度が高くなりがちな夏場は注意が必要です。
トリミング
苔が成長して形が乱れてきたら、ピンセットや小さなハサミでトリミングを行います。美しい形を保つために、月に1回程度、適度に整えていきましょう。
苔テラリウムの楽しみ方
苔テラリウムは育てる楽しみとともに、観賞の楽しみもあります。水槽内の風景が成長し、変化していく様子を眺めながら、自然のサイクルを身近に感じることができます。また、四季ごとに苔の表情が変わるのも魅力のひとつです。
トラブルシューティング
- 苔が黄色くなる:過湿または光不足が原因です。水やりの頻度を減らし、光を調整してみてください。
- カビが生える:水槽内の湿度が高すぎる場合、カビが発生することがあります。換気を行い、水やりを控えめにすることで予防できます。
- 苔が枯れる:水分不足や乾燥が原因です。霧吹きで表面をしっとり保つようにしましょう。
まとめ
水槽を使った苔テラリウム作りは、少し大掛かりではありますが、その分見応えのある美しいミニチュアの自然空間が出来上がります。今回紹介したステップに沿って、ぜひ自分だけの苔テラリウムに挑戦してみてください。
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