画面越しでも、森は育つ。オンライン苔テラリウムワークショップという新しい体験

オンラインワークショップ

画面越しでも、森は育つ。オンライン苔テラリウムワークショップという新しい体験

「苔テラリウムは、対面じゃないと難しいですよね?」

オンラインワークショップを始める前、よくそんな声をいただいていました。確かに、苔の質感、湿度の感覚、指先で整える微細な作業……リアルの場だからこそ伝わるものがあるのも事実です。

しかし、実際にオンライン苔テラリウムワークショップを開催してみると、その印象は大きく変わりました。
画面越しでも、しっかりと「森の時間」は共有できる。むしろ、オンラインだからこそ生まれる魅力も確かに存在していました。

今回は、実際のワークショップ風景をもとに、オンライン苔テラリウムの魅力や可能性について綴ってみたいと思います。


小さな机の上に広がる、それぞれの森

今回のワークショップは、参加者それぞれが自宅で苔テラリウムを制作するスタイル。事前にキットを郵送し、当日はZoomを使用して開催しました。

机の上には、

・ガラス容器
・数種類の苔
・用土や砂
・小石
・ピンセット
・霧吹き
・小さなオブジェ

そして、スマートフォンリングライト

写真にあるように、スマホを三脚に固定し、リングライトで手元を照らしながら作業します。これだけで、手元の細かな動きも驚くほどクリアに伝わります。苔の配置や指先の使い方、ピンセットの角度まで、参加者にしっかりと届けることができます。

画面の向こうでは、参加者の皆さんも同じように机に向かい、それぞれのペースで小さな世界を作り始めていました。


オンラインだからこそ生まれる「集中の時間」

対面ワークショップでは、どうしても周囲の会話や空気感に意識が分散しがちになります。一方、オンラインでは、自分の手元と画面に集中しやすいという特徴があります。

実際に参加者からも、

「気づいたら無言で集中していました」
「久しぶりに、こんなに没頭する時間を過ごしました」
「作っている間、頭の中がとても静かでした」

そんな声を多くいただきました。

苔テラリウムづくりは、もともと瞑想的な側面を持っています。
苔を見つめ、配置を考え、水を含ませ、形を整える。その繰り返しは、自然と呼吸を整え、思考を鎮めてくれます。

オンラインという環境は、その「静かな集中」をより深くしてくれるのかもしれません。


 

オンラインワークショップ



 

手元カメラが生み出す、臨場感

今回のワークショップでは、講師側も参加者側も「手元が映るカメラ配置」を工夫しました。

スマートフォンを三脚に固定し、容器の真上や斜め上から撮影。リングライトで影を消し、苔の色味や質感ができるだけリアルに伝わるようにセッティングします。

するとどうなるか。

画面越しなのに、「隣で一緒に作っている感覚」が生まれます。

参加者からは、

「先生の指の動きがよく見えて分かりやすい」
「ピンセットの角度まで見えるから真似しやすい」
「対面よりも、むしろ手元が見やすいかもしれません」

という感想もありました。

オンライン=不便、というイメージは、工夫次第で簡単に覆ります。道具の配置やカメラの角度ひとつで、体験の質は大きく変わるのです。


完成したテラリウムは、どれも「その人の森」

ワークショップの最後には、参加者それぞれが完成作品を画面越しに見せ合います。

同じキットを使っているのに、完成したテラリウムは驚くほど個性豊かです。

・苔をふんわりと山のように盛った作品
・小石の配置にこだわった作品
・ミニチュアのオブジェを主役にした作品
・静かな森をイメージした作品

そこには、「正解」は存在しません。
あるのは、その人の感性がそのまま現れた、小さな風景だけ。

「こんなふうに仕上がると思わなかった」
「自分でも意外な作品になって驚いています」
「この子、すごく愛着が湧きました」

オンライン越しでも、作品への愛情はしっかり伝わってきます。


距離を超えて、人と人がつながる

オンラインワークショップの最大の魅力は、「距離を超えられること」かもしれません。

・遠方に住んでいて、これまで参加できなかった方
・子育てや介護で外出が難しい方
・移動に不安がある方
・地方在住で、近くにワークショップがない方

そうした方々とも、苔を通して出会えるようになりました。

実際、参加者の居住地はさまざまで、兵庫だけでなく関東、九州、四国からの参加もありました。「画面越しに、同じ時間に、同じ作業をしている」という体験は、思っている以上に強い一体感を生み出します。

苔という自然素材が、人と人をやさしくつなげてくれる。
それを改めて実感する時間でした。


オンライン苔テラリウムは「これからの文化」かもしれない

今回のワークショップを通じて強く感じたのは、オンライン苔テラリウムは単なる代替手段ではなく、「新しい文化」になり得るということです。

・自宅という安心できる空間で受講できる
・自分のペースで集中できる
・全国どこからでも参加できる
・完成後も、そのまま自分の生活空間に溶け込む

これは、従来の対面ワークショップにはない魅力です。

苔テラリウムは、自然と人との距離を縮めるアート。
そしてオンラインワークショップは、人と人との距離もまた、静かに縮めてくれるツールなのだと思います。


画面の向こうに、小さな森が増えていく未来へ

ワークショップ終了後、参加者の方からこんなメッセージをいただきました。

「部屋に小さな森ができて、ふとした瞬間に眺めるのが楽しみになりました」
「仕事の合間に苔を見ると、気持ちがすっと整います」
「次は違うデザインでも作ってみたいです」

たった一つのガラス容器の中に生まれた、小さな風景。
それが、日常にやさしい余白を生み出してくれる。

もし今、忙しさの中で心が少し疲れているなら。
自然に触れる時間が足りていないと感じているなら。

オンライン苔テラリウムワークショップは、きっとあなたの生活に、静かな潤いを運んでくれるはずです。

画面越しでも、森は育つ。
そしてその森は、確かに、あなたのそばで息づき始めます。

 

 

 

 

 

 

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