
テラリウム作家が商品を届けたい相手の人物像を考える 〜“誰かのため”から始まる作品づくり〜
はじめに
テラリウム作家として活動していると、時折ふと立ち止まって考えたくなることがあります。
「私の作品は、誰のためにあるのだろう?」と。
手のひらサイズの森。小さなガラスの中に広がる世界。その中に込めた想いは、どこへ、誰へと届いていくのでしょうか。
この問いに向き合うことは、作家としての根を深く張ることにもつながります。
この記事では、テラリウム作品を届けたい“人物像”を明確にすることで、より想いの伝わる作品づくりが可能になるという視点から掘り下げていきます。
兵庫県(関西)の苔テラリウムワークショップ体験&販売なら「ちいさな苔屋さん」
苔伝道師の増田(まっすん)です。

今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
▼ 【大阪・関西万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました! ▼
1. 「売れるもの」ではなく「必要とされるもの」を
近年、SNSやハンドメイド販売サイトを通じて、手づくり作品の需要は高まっています。
しかし、数多ある作品の中で、自分のテラリウムが選ばれるためには、ただ「売れそうなもの」を作るだけでは足りません。
必要なのは、「誰かの心に寄り添うもの」であること。
そのためには、届けたい“相手”のことを具体的にイメージする必要があります。
つまり、作品は「人」に向けてつくるもの。
テラリウムは装飾品である以上に、日常に癒しをもたらす“相棒”であり“メッセージ”です。
2. 届けたい相手の“人物像”を描いてみる
テラリウムを届けたい相手を、架空のひとりの人として描いてみましょう。
マーケティングでは「ペルソナ」とも呼ばれるこの手法は、以下のような視点で深掘りします。
▼例:ある一人の「届けたい人」
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名前:美咲さん(仮名)
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年齢:36歳
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職業:IT企業の広報(フルリモート勤務)
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居住地:東京・杉並区のマンション
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趣味:植物、読書、珈琲、お香
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性格:繊細で真面目。人付き合いはほどよく、ひとりの時間が好き
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困りごと:オンオフの切り替えが難しく、ストレスがたまりやすい
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望んでいること:「日常に小さな癒しが欲しい」「自分だけの空間を整えたい」
このように、生活スタイルや価値観を具体的に想像することで、どんなテラリウムが彼女の心に響くのかが見えてきます。
3. 商品設計は“対話”から生まれる
届けたい相手がイメージできると、商品に落とし込むべき要素も明確になります。
▼美咲さんに届けるなら?
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サイズ感:デスクに置ける小さなサイズ
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植物選び:湿度に強く、手入れが楽な苔やエアプランツ
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ガラス容器:丸みがあり、やさしい印象のもの
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テーマ:「静けさ」「夜明け」「雨音」など情景を思わせるネーミング
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パッケージ:ギフトにもできるシンプルで上品なラッピング
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メッセージカード:一言の言葉を添えて
「このテラリウムは、あなたの疲れた心を少しでもほぐしてくれるかもしれない」
そんな想いが、商品の細部に宿るようになります。
4. 「人と人をつなぐ」テラリウムの可能性
人物像を意識した作品づくりは、購入者だけでなく、その先の“贈る相手”にまで想いが届く可能性を秘めています。
例えば──
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恋人への癒しのプレゼント
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新生活を始めた友人への応援ギフト
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お見舞いとして病室へ飾るグリーン
テラリウムは、植物でありながら“気持ちを届ける手紙”のような存在にもなれるのです。
5. あなたが最初に届けたい「誰か」は誰ですか?
最後に、自分自身の歩みを振り返ってみましょう。
あなたが最初にテラリウムを作ったとき、頭に思い浮かべた人は誰でしたか?
もしかすると、家族だったかもしれないし、自分自身だったかもしれません。
その“はじめの気持ち”を大切にしながら、今あらためて届けたい「誰か」を具体的に想像してみてください。
おわりに:心の風景をつくるということ
作品とは、作り手の“心の風景”がかたちになったものです。
そしてそれは、受け取る人の心にも新しい風景を生み出します。
だからこそ、テラリウム作家としての表現は、誰かのためにあるべきです。
“誰に届けたいか”を明確にすることで、あなたの作品はより深く、強く、美しくなるのです。
これからの作品づくりの中で、あなたが描く“誰か”の姿が、やさしく力強い道しるべになりますように。

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