多肉植物におすすめの土|初心者から上級者まで失敗しない選び方と配合法
多肉植物は「丈夫で育てやすい」と言われますが、意外と失敗が多い植物でもあります。その原因の多くは土選びの間違いです。
観葉植物用の培養土や庭の土をそのまま使ってしまうと、水はけが悪く蒸れやすくなり、根腐れや生育不良につながります。では、多肉植物に本当におすすめの土とはどんなものでしょうか?
この記事では、多肉植物に適した土の条件、市販で買えるおすすめの土、さらに自分で配合するブレンド土の作り方まで、徹底的にご紹介します。
1. 多肉植物の土に必要な3条件
① 水はけの良さ
多肉植物は乾燥に強く、過湿に弱い性質を持っています。水が鉢の中に滞ると、すぐに根腐れしてしまうため、水はけの良い土が必須です。
② 通気性の高さ
根も呼吸しているため、土がギュッと詰まった状態では酸素不足になります。粒状の土を混ぜて空気の層を確保しましょう。
③ 適度な保水性
乾燥しすぎても根が水を吸えません。必要なときにだけ吸える程度の水分を保持できる土が理想です。
👉 この「水はけ・通気性・適度な保水性」のバランスが、多肉植物の健康を左右します。
2. 市販で買えるおすすめの土
① 多肉植物専用培養土
初心者に最もおすすめなのが「多肉植物専用」と書かれた市販の土です。赤玉土や軽石がベースになっていて、水はけの良さが考慮されています。
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メリット:そのまま使える、失敗が少ない
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デメリット:種類によっては保水性が強すぎることも
👉 初心者はまず市販の専用土からスタートすると安心です。
② サボテン・多肉植物の土
サボテン用の土も多肉植物に流用できます。砂や軽石が多く、乾きやすいのが特徴です。
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室内で管理する人
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水やりの頻度を減らしたい人
におすすめ。
③ 軽石・赤玉土を主体にした培養土
最近はガーデニングショップやホームセンターで、無機質系のブレンド土が多く販売されています。粒の大きさを選べるものもあり、種類や環境に合わせて調整可能です。
3. 自作ブレンド土のすすめ
市販の土に慣れてきたら、自分でブレンドするのがおすすめです。種類や季節、栽培環境に応じて微調整ができ、植物がぐんぐん元気に育ちます。
基本の材料
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赤玉土(小粒):通気性と適度な保水性
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軽石(日向土):水はけを良くする
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鹿沼土:通気性に優れるが崩れやすい
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富士砂・川砂:さらに排水性を高める
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くん炭:雑菌防止・土壌改良
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腐葉土:栄養補給用。ただし少量
標準的な配合例
👉 迷ったらこのブレンド。ほとんどの多肉に対応できます。
4. 環境別おすすめ配合
室内で育てる場合
👉 風通しが弱い室内では「水はけ重視」で配合するのがコツ。
夏の高温多湿期
👉 蒸れ防止のために極端に乾きやすい配合に。
冬の寒冷期
👉 水やりが減るため、やや保水性を意識。
5. 種類別おすすめの土
エケベリア・セダム(春秋型)
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標準配合でOK
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生育旺盛なので保水性もある程度必要
アガベ・アロエ(夏型)
アエオニウム(冬型)
6. 鉢との相性も大切
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素焼き鉢・テラコッタ鉢
→ 通気性が高いので、やや保水性のある土でOK。 -
プラスチック鉢
→ 蒸れやすいので軽石や砂を多めにして水はけ重視。 -
陶器鉢(釉薬あり)
→ 通気性が低いため、特に排水性を高める必要がある。
7. 土の寿命と植え替えタイミング
土は時間が経つと粒が崩れて目詰まりし、水はけが悪くなります。
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目安:1〜2年で植え替え
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サイン:水が染み込むのに時間がかかる/表面が固まっている
👉 定期的に新しい土にリフレッシュすることが、多肉植物を長生きさせる秘訣です。
8. よくある失敗と対策
失敗① 根腐れした
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原因:水はけの悪い土や排水穴なしの鉢
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対策:必ず排水性の高い土を使い、穴のある鉢を使用
失敗② 成長が止まった
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原因:養分不足、土の劣化
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対策:植え替え時に少量の緩効性肥料を混ぜる
失敗③ 夏に枯れた
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原因:蒸れによる根のダメージ
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対策:軽石や砂を多めにして通気性を確保
まとめ
多肉植物におすすめの土は「水はけ・通気性・保水性」のバランスを取ったものです。
正しい土選びをすれば、多肉植物は驚くほどイキイキ育ちます。あなたの暮らしに寄り添う多肉たちを、ぜひ理想の土でのびのび育ててみてください。
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