多肉植物の増やし方|株分けで失敗しないための完全ガイド

多肉植物の増やし方|株分けで失敗しないための完全ガイド

多肉植物は、見た目の可愛らしさだけでなく「簡単に増やせる」という魅力を持っています。葉挿しや挿し木が有名ですが、**株分け(かぶわけ)**は初心者でも成功率が高く、確実に新しい株を得られる方法です。

この記事では、株分けに適した種類、具体的な手順、注意点、そして株分け後の管理方法を徹底解説します。実際に株分けをした人が直面しやすい失敗例やその対策も紹介するので、これから挑戦する方はぜひ参考にしてください。


1. 株分けとは?

株分けとは、親株の根元や側面にできた子株を切り離し、独立した株として育てる方法です。

  • すでに小さな根が出ている場合が多く、成功率が高い

  • 親株が弱ってきたときにもリフレッシュできる

  • 見た目を整える効果もある

👉 「葉挿し」や「挿し木」と違い、株分けは即戦力の苗が手に入るのが大きなメリットです。


2. 株分けに適した多肉植物の種類

株分けはすべての多肉にできるわけではありません。子株を出す種類が対象です。

株分けに適した代表的な種類

  • アロエ:根元に子株が付きやすい

  • ハオルチア属:群生しやすく、子株が多い

  • アガベ:子株を分けて育てやすい

  • セダム属の一部:横に広がりながら子株をつける

  • クラッスラ属(金のなる木など):枝分かれしやすい

👉 ロゼット状のエケベリアやグラプトペタルムも、株元から子株が出ることがあり、株分け可能です。


3. 株分けのメリットとデメリット

メリット

  • 成功率が高い(根がある状態で分けられる)

  • 親株と同じ姿をそのまま受け継げる

  • 見た目がスッキリして寄せ植えや飾りに使いやすい

デメリット

  • 子株がまだ小さいと枯れることもある

  • 親株にダメージを与える可能性がある

  • 成熟した株でないと数が取れない

👉 子株が十分に大きく育ってから分けるのが失敗しないコツです。


4. 株分けに適した時期

多肉植物の植え替えや増やし方と同じく、株分けは生育期に行うのがベストです。

  • 春(3〜5月):多くの春秋型多肉が活動期。最適な季節。

  • 秋(9〜10月):春と並ぶ好機。発根・成長がスムーズ。

  • 夏(6〜8月):高温多湿で蒸れやすく、根腐れしやすい。避けた方がよい。

  • 冬(11〜2月):休眠期に入る種類が多く、株分けのダメージが大きい。

👉 初心者は 春か秋 に行うのがおすすめです。


5. 株分けに必要な道具

  • 清潔なハサミやナイフ

  • 新しい鉢(排水穴必須)

  • 多肉植物用の土(赤玉土軽石ブレンドでもOK)

  • 鉢底ネットと鉢底石

  • ピンセット(細かい作業に便利)

  • 消毒用アルコール(刃物や手を清潔に保つ)

👉 殺菌と水はけを意識することが成功の鍵です。


6. 株分けの手順

① 株を鉢から抜く

鉢を逆さにして親株を取り出します。根を傷めないよう、土を軽く落としましょう。

② 子株を探す

根元や側面に付いた子株を確認。ある程度の大きさ(2〜3cm以上)があるものを選びます。

③ 子株を切り離す

  • 清潔なハサミやナイフで、親株と子株を切り分ける。

  • 根がついている場合はできるだけ残す。

  • 根がない場合も、乾燥させれば発根します。

④ 切り口を乾燥させる

切り口をそのまま土に挿すと腐る原因になります。風通しの良い日陰で2〜3日乾燥させ、切り口をカルス化させます。

⑤ 新しい鉢に植える

  • 鉢底ネット → 鉢底石 → 土を準備。

  • 子株を植え付け、周りに土を足して安定させます。

⑥ 水やりを控える

植え付け直後は断水し、2〜3日後に軽く水を与えましょう。


7. 株分け後の管理方法

  • 置き場所:明るい日陰で慣らし、徐々に日光に当てる。

  • 水やり:根が張るまでは控えめに。過湿は禁物。

  • 肥料:株が安定してから薄めた液肥を与える。

  • 風通し:蒸れを防ぐため、風通しの良い環境に置く。


8. 株分けでよくある失敗と対策

失敗① 子株が枯れた

  • 原因:まだ小さすぎた、根が少なかった

  • 対策:子株が十分に大きく育ってから分ける

失敗② 切り口が腐った

  • 原因:乾燥が不十分なまま土に植えた

  • 対策:2〜3日必ず乾燥させる

失敗③ 親株が弱った

  • 原因:一度に子株を取りすぎた

  • 対策:必要最低限の株分けに留める


9. 株分けをもっと楽しむ工夫

  • 寄せ植え:分けた子株を一緒に植えて可愛らしいアレンジに。

  • ペットボトル温室:小さな子株はペットボトルで湿度を保つと安心。

  • プレゼントに:子株を鉢に植えて贈ると喜ばれる。


まとめ

多肉植物の株分けは、初心者でも取り組みやすく、確実に新しい株を増やせる方法です。

  • 株分けは「子株を分けて独立させる」繁殖法

  • 春と秋が適期

  • 道具は清潔に、切り口は必ず乾燥させる

  • 株分け後は「明るい日陰+断水気味」で管理

  • 小さすぎる子株は無理に分けない

正しい手順を踏めば、株分けはほぼ失敗なく成功します。親株もリフレッシュし、子株も新しい命として育ち始める姿は、まさに「命のリレー」。あなたもぜひ株分けに挑戦して、増えていく多肉植物の世界を楽しんでみてください。

 

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