自然をまるごと手のひらに:癒しのインテリア「苔玉」の魅力と育て方
はじめに 〜苔玉とは?〜
苔玉(こけだま)は、その名の通り、植物の根を土で包み、外側を苔で覆った球状の園芸スタイルです。日本の伝統的な盆栽文化から派生し、シンプルながらも自然の力強さや美しさを感じられる苔玉は、今や国内外で注目されるインテリアグリーンとなりました。
部屋の中に緑を取り入れたいけれど、手入れが大変そう…という方にもぴったりの存在。それが苔玉です。手のひらサイズで飾れる手軽さ、そして苔のしっとりとした質感や可愛らしい佇まいが、忙しい日常に小さな癒しを届けてくれます。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔関連情報」をお伝えしていきます♬
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苔玉の魅力とは?
1. 自然のエネルギーを感じられる造形美
苔玉の一番の魅力は、何といってもその見た目です。丸いフォルムと苔の深い緑が、自然のエネルギーをぎゅっと凝縮したような美しさを醸し出します。吊るしても置いても絵になるその姿は、どこか日本庭園の静けさや、森の中の神秘を想起させてくれるでしょう。
2. 手軽な園芸体験
盆栽やガーデニングに興味はあるけれど、スペースや手入れのハードルが…という方にも、苔玉はおすすめ。コンパクトで省スペース、水やりも比較的簡単で、初心者でも挑戦しやすいグリーンインテリアです。
3. 和の空間にも洋の空間にも合う
苔玉は一見和風のアイテムのように思われがちですが、実は北欧風のインテリアやナチュラルモダンな部屋にも不思議と調和します。ガラス皿や木製トレイに置けばスタイリッシュに、陶器の皿や手作りの器にのせれば温もりのある雰囲気に。
苔玉の作り方
自宅でも比較的簡単に苔玉を作ることができます。以下に基本の手順をご紹介します。
用意するもの
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観葉植物(シダ類やガジュマル、アイビーなど)
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ケト土(粘り気のある黒土)
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赤玉土(小粒)
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苔(ハイゴケ、スナゴケなど)
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糸(ビニール糸や麻ひもなど)
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スプレーボトル
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ゴム手袋(汚れ防止用)
手順
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赤玉土とケト土を7:3の割合で混ぜ、水を加えてこねる。
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植物の根から土を軽く落とし、先ほどの土で丸く包む。
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その球に苔を貼りつけ、糸でぐるぐる巻きにして固定する。
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スプレーボトルで湿らせながら、苔をしっかり密着させて完成。
※根がしっかり固定されていないと崩れてしまうので、糸の巻き方は丁寧に。
苔玉の育て方・お手入れ方法
作った苔玉を美しく保つためには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
水やりの仕方
苔玉を軽く持って、軽くなってきたら水分不足のサイン。目安としては週に2〜3回ほど、以下の方法で水やりを行います。
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ボウルや洗面器に水を張り、苔玉をそのままドボンと浸す(5〜10分)
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気泡が出なくなったら引き上げ、軽く水を切る
スプレーボトルで表面の苔をこまめに湿らせると、美しい緑色が保たれます。
置き場所
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明るいけれど直射日光が当たらない場所(レースカーテン越しなど)
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エアコンの風が直接当たらない場所
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風通しの良い環境(特に夏は蒸れ対策が大切)
トラブルと対処法
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苔が茶色くなってきた → 乾燥しすぎのサイン。水分をしっかり補給し、直射日光を避けましょう。
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カビが発生した → 通気性が悪い可能性。外に出して乾燥させる、不要な苔を除去するなどの対応を。
飾り方のアイデア
苔玉は、器や吊り下げスタイルによって印象がガラッと変わります。
季節のインテリアと組み合わせたり、小物と一緒に飾ることでさらに魅力が引き立ちます。
苔玉を贈るという選択 〜ギフトとしての苔玉〜
最近では「グリーンギフト」として、苔玉を贈る人も増えています。誕生日や新築祝い、母の日や敬老の日にも人気。育てる楽しさと癒しをプレゼントできる苔玉は、記憶に残る贈り物になるでしょう。
オリジナルの器やネームタグを添えたり、ラッピングを工夫すれば、世界にひとつの特別なプレゼントになります。
おわりに 〜苔玉で日常に潤いを〜
小さな苔玉ひとつが、空間の雰囲気を変え、心を和ませてくれる。自然との距離が遠くなりがちな現代だからこそ、手のひらサイズの自然を暮らしに取り入れてみませんか?
苔玉は、作る・育てる・飾る・贈る――すべての過程が楽しさと癒しに満ちています。あなたの日常にも、そっと緑の彩りを添えてみてください。
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