苔とピートモスの関係|育て方・選び方・活用法ガイド
苔(こけ)と聞くと、日本庭園や山奥のしっとりとした風景を思い浮かべる方が多いでしょう。
一方で「ピートモス」という単語は、ガーデニングや園芸に詳しい人でないと、あまり馴染みがないかもしれません。
しかし実は、苔を元気に育てるためにピートモスはとても役立つ素材です。
今回は、苔とピートモスの関係について詳しく掘り下げながら、
まで、初心者にもわかりやすく解説していきます!
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苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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ピートモスとは?
まず、ピートモスについて基本から押さえましょう。
ピートモスの正体
ピートモスは、ミズゴケ類や他の湿地植物が長い年月をかけて、
湿地帯で半分腐った状態で堆積した天然の有機物です。
泥炭(ピート)を乾燥させたもので、園芸用に加工されています。
特徴
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酸性度が高い(pH3〜4程度)
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保水力が抜群
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通気性がよい
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栄養分はほぼ含まない(無肥料)
これらの特徴から、特に「水はけ」「保水性」「土壌改良」が必要な植物の栽培に最適です。
苔とピートモスの相性は?
ここで気になるのは、「苔にピートモスって本当に合うの?」という点ですよね。
結論から言うと、
ピートモスは苔の生育にとても向いています。
その理由は?
つまり、ピートモスの性質は、苔の生育条件とぴったりマッチしているのです!
特にテラリウムや盆栽、パルダリウムなど「人工的な環境」で苔を育てるとき、
ピートモスを使うことで環境を安定させやすくなります。
苔栽培にピートモスを使うメリットと注意点
実際に苔を育てるとき、ピートモスを活用するとどんなメリットがあるのでしょうか?
また、注意するべきポイントもあわせて紹介します。
メリット
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湿度を長時間キープできる
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乾燥による苔枯れを防げる
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苔が根付きやすい土壌を作れる
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病害虫の発生リスクが低い
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軽量で作業しやすい
特に夏場や室内飼育では、ピートモスの保水力が大きな助けになります。
注意点
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乾燥すると極端に水を弾く(撥水化)
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ピートモス単体では崩れやすいことがある
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酸性度が高すぎる場合、苔の種類によっては合わない
乾燥しきったピートモスは水を弾くため、
しっかりと湿らせてから使用することが重要です!
また、安定性を高めるために赤玉土や鹿沼土とブレンドして使う人も多いです。
実践!ピートモスを使った苔の育て方
ここからは、具体的な栽培手順を紹介します。
① 材料を揃える
② ピートモスを湿らせる
乾燥しているピートモスにたっぷりと水を含ませます。
(水を吸うまで時間がかかるので、バケツなどに浸してもOK)
③ ピートモスを敷き詰める
器にピートモスをふんわりと敷き詰めます。
厚さは2〜3cmが目安です。
★赤玉土や鹿沼土を底に少し敷いてからピートモスを重ねると、さらに安定性UP!
④ 苔を植え付ける
湿ったピートモスの上に苔を優しく置きます。
手で軽く押さえつけるようにして、密着させましょう。
⑤ 霧吹きで水分補給
植え付けたら、上から霧吹きでたっぷりと水を与えます。
⑥ 日々のお手入れ
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直射日光を避ける
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適度に霧吹きで加湿する
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蒸れすぎに注意する
この管理を続ければ、ピートモスと苔の組み合わせで青々と美しい苔空間を楽しめます!
おすすめのピートモス商品3選
最後に、苔栽培に向いているピートモスを紹介します。
1. フジック 園芸用ピートモス(粗め)
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適度な粒感で水はけ・保水のバランスが良い
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苔テラリウムやパルダリウムにも最適
2. 花ごころ かる~いピートモス
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軽量で扱いやすい
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初心者向け、ボトル栽培にぴったり
3. DCM 園芸ピートモス
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コスパ重視の大容量タイプ
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広い面積で苔を育てたいときにおすすめ
どれもホームセンターや通販で手軽に入手できるので、気軽に始められますよ。
まとめ
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ピートモスは、苔の育成にとても向いている素材
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酸性・保水力・無肥料という特徴が苔にぴったり
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乾燥撥水に注意しながら、しっかり加湿管理する
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テラリウム、パルダリウム、盆栽にも活用できる
苔の栽培にピートモスを取り入れることで、
より失敗しにくく、長く楽しめる苔ライフが手に入ります!
あなたもぜひ、ピートモスを使った苔栽培に挑戦してみてくださいね🌿
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