
苔と重曹:自然と科学が織りなす驚きの効果
1. はじめに
苔(こけ)は、日本の湿潤な環境に広く生息し、庭園や盆栽、テラリウムなどで人気のある植物です。その美しさや生命力に魅了される人は多いですが、苔を健康に保つための管理にはさまざまな工夫が必要です。一方、重曹(炭酸水素ナトリウム)は、家庭での掃除や消臭などに使われる身近な物質ですが、苔の育成や管理にも意外な効果を発揮します。本記事では、苔と重曹の関係、効果的な活用方法、注意点について詳しく解説します。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。

今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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2. 苔の基本的な特性
苔はコケ植物門に分類される植物群であり、シダ植物や被子植物とは異なり、維管束を持たない特徴があります。一般的に以下のような特性があります。
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湿気を好む:苔は乾燥に弱く、適度な湿度を保つことが重要です。
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根を持たない:苔は仮根を持ちますが、水分や養分を吸収する役割ではなく、主に基盤に付着するために機能します。
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日陰を好む種類が多い:直射日光に弱いため、半日陰の環境が適しています。
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環境の指標:空気中の水分や汚染物質に敏感で、都市部では生育が難しい場合もあります。
これらの特性を踏まえたうえで、苔の管理における重曹の役割を見ていきましょう。
3. 重曹の基本的な特性
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、化学式 NaHCO₃ を持つ白色の粉末状物質で、食品添加物、掃除、消臭など幅広い用途があります。
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弱アルカリ性:酸性の汚れや臭いを中和する効果があります。
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抗菌作用:細菌の繁殖を抑える働きがあります。
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環境に優しい:自然分解しやすく、安全性が高い。
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脱臭効果:アンモニア臭やカビ臭を抑える効果がある。
このような特性が、苔の健康維持にも活用できると考えられます。
4. 苔と重曹の関係
一見関係がなさそうな苔と重曹ですが、以下のような場面で重曹を活用できます。
4.1 苔のカビ防止
湿度が高い環境ではカビが発生しやすく、苔にも悪影響を与えます。特に屋内で管理するテラリウムや盆栽では、カビの発生が大きな課題となります。
対策方法:
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水500mlに対し、重曹を小さじ1杯程度溶かし、霧吹きで苔に吹きかける。
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過剰に使用すると苔にダメージを与えるため、週に1回程度の頻度にとどめる。
4.2 苔の害虫対策
苔を育てる際に気になるのが、ダニや小さな害虫の発生です。重曹は害虫の繁殖を抑える効果があります。
対策方法:
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水1リットルに対し、小さじ1杯の重曹を溶かし、霧吹きで軽くスプレーする。
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直接粉末を振りかけると苔が枯れる可能性があるため、注意する。
4.3 苔のクリーニング
屋外の庭園や石垣に生える苔には、土埃や汚れが付着しやすいです。重曹を利用することで、苔の清掃が簡単に行えます。
対策方法:
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ぬるま湯500mlに小さじ1杯の重曹を加え、柔らかいスポンジで軽く拭き取る。
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洗い流す際は水道水を優しくかけ、苔を傷つけないようにする。
4.4 苔の健康維持(pH調整)
苔の生育環境によっては、土壌や水質が酸性に傾くことがあります。弱アルカリ性の重曹を少量使用することで、pHのバランスを調整することが可能です。
対策方法:
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500mlの水に重曹をほんの少し(耳かき1杯程度)混ぜて、霧吹きで軽く吹きかける。
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頻度は月1回程度に抑え、苔の状態を観察しながら使用する。
5. 重曹を使う際の注意点
苔に重曹を使う際には、いくつかの注意点を守る必要があります。
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濃度に注意:濃度が高すぎると、苔が枯れてしまう可能性があります。
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頻繁に使用しない:重曹を使いすぎると、土壌や水分のバランスが崩れる恐れがあります。
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乾燥しすぎに注意:重曹は乾燥を助長する場合があるため、適度な湿度を維持することが重要です。
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成分が残らないように:使用後は軽く水で洗い流すと、苔にダメージを与えずに済みます。
6. まとめ
苔と重曹は一見関係がなさそうですが、適切に活用することで苔の健康維持や管理がしやすくなります。特に、カビ対策や害虫予防、クリーニングに役立ち、環境にも優しい方法です。ただし、過剰な使用は苔に悪影響を与えるため、適切な頻度と濃度を守ることが大切です。
自然と科学の力を活かして、美しい苔のある生活を楽しみましょう!

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