
苔の魅力と生態系における役割
はじめに
苔(コケ)は、地球上で最も古い植物の一つであり、約4億5000万年前から存在していると考えられています。森林、岩場、湿地、都市部の壁面など、さまざまな環境で生息する苔は、私たちの身近な自然の一部として親しまれています。しかし、苔の生態やその役割について詳しく知る機会は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では、苔の基本的な特徴、生態系における重要性、文化的な利用法、さらには育成方法について詳しく解説します。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。

今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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苔とは?
苔は、シダ植物や種子植物とは異なり、維管束(導管や師管)を持たない「非維管束植物」に分類されます。これにより、水や養分を根から吸収するのではなく、葉や茎の表面から直接吸収する特徴があります。そのため、湿度の高い環境を好む傾向があります。
苔類には、大きく分けて次の3つの分類があります。
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蘚類(せんるい):代表的なコケ植物であり、葉のような構造を持つ。スギゴケやミズゴケが含まれる。
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苔類(たいるい):扁平な体を持ち、地表に張り付くように成長する。ゼニゴケなどが代表例。
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ツノゴケ類(つのごけるい):独特な角状の胞子体を持つ珍しいグループ。
苔の生態系における役割
苔は、小さな存在ながら生態系において非常に重要な役割を果たしています。
1. 水分の保持と調湿機能
苔はスポンジのような構造を持ち、降雨時に水を吸収し、乾燥時にゆっくりと放出する機能を持っています。この性質は、湿度の維持や水源の保全に寄与し、特に森林や湿地の生態系において重要です。
2. 土壌の形成と安定化
苔は、岩や枯れ木の上で成長しながら、それらを徐々に分解し、新しい土壌を形成する役割を担います。このプロセスにより、他の植物が生育できる環境が整えられます。
3. 二酸化炭素の吸収と空気清浄効果
光合成を行うことで、二酸化炭素を吸収し、酸素を供給します。また、苔の表面には微細な毛があり、空気中の微粒子や有害物質を吸着する能力があるため、空気清浄効果が期待されます。
4. 小動物や昆虫の生息地
湿った苔の中には、小さな昆虫や微生物が多く生息しています。これらの生物は、食物連鎖の一部として機能し、より大きな生態系のバランスを保つのに役立っています。
苔の文化的利用
日本では、苔は古くから庭園や盆栽の装飾として用いられ、美意識の一部として根付いています。特に、以下のような文化的な活用例があります。
1. 日本庭園と苔
京都の苔寺(西芳寺)をはじめ、日本庭園では苔が重要な役割を果たします。苔は庭園の景観に自然な趣を与え、四季折々の変化を楽しむ要素となっています。
2. 盆栽や苔玉
盆栽の装飾として苔が使われることが多く、また「苔玉」と呼ばれる植物アートは、インテリアとして人気があります。
3. 苔テラリウム
近年では、ガラス容器の中に苔を植え込んで楽しむ「苔テラリウム」が注目されています。小さな空間の中で自然の美しさを楽しめるため、都市部のインテリアとしても人気が高まっています。
苔の育成方法
苔は比較的育てやすい植物ですが、いくつかのポイントを押さえることで、より美しく健康的に育てることができます。
1. 適した環境を整える
苔は直射日光を避け、湿度が高い環境を好みます。屋内で育てる場合は、半日陰の場所に置くとよいでしょう。
2. 水やりのコツ
霧吹きを使って水を与えるのが理想的です。水道水ではなく、可能であれば雨水や浄水を使うことで、苔の成長が促進されます。
3. 土壌の準備
苔は養分を多く必要としないため、基本的には水はけの良い土壌が適しています。市販の苔用培養土を使うと管理がしやすくなります。
4. 定期的な手入れ
枯れた部分を取り除き、適度に剪定を行うことで、苔の見た目を整えつつ健康な状態を維持できます。
まとめ
苔は、地球上で最も古い植物の一つでありながら、その役割や美しさは現代においても大いに注目されています。生態系の維持に貢献し、文化的な価値も持つ苔を生活の一部として取り入れることで、自然とのつながりを深めることができます。
身近な場所で苔を観察し、その魅力を再発見することで、新たな自然の楽しみ方が広がるでしょう。

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