雑色の苔テラリウムとは?
苔テラリウムは、自然の美しさをガラスの中に閉じ込める魅力的なインテリアアイテムです。その中でも「雑色(ざっしょく)」の苔テラリウムは、さまざまな種類の苔や植物を組み合わせ、カラフルな色彩や異なる質感を楽しめるスタイルとして人気を集めています。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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単一の緑色で統一された苔テラリウムも美しいですが、雑色の苔テラリウムは異なる種類の苔を使うことで、変化に富んだ景観を作り出します。色の違いや成長の仕方によって生まれるコントラストが、より奥行きのあるデザインを生み出すのです。
雑色の苔テラリウムに適した苔の種類
雑色の苔テラリウムを作る際には、以下のような異なる色合いや質感を持つ苔を組み合わせるのがおすすめです。
1. ホソバオキナゴケ(緑・明るい黄緑)
乾燥に比較的強く、鮮やかな緑色が特徴の苔です。テラリウムのベースとして使いやすく、明るい印象を与えます。
2. ヒノキゴケ(深緑・青みがかった緑)
針葉樹のような形状が特徴で、しっかりとした質感があります。深い緑が全体のバランスを整え、落ち着いた雰囲気を演出します。
3. スナゴケ(黄色がかった緑)
乾燥時には黄色っぽく、湿度が上がると緑色が強くなる苔です。時間の経過によって色が変わるため、表情の変化を楽しむことができます。
4. タマゴケ(鮮やかな緑・赤茶色の胞子体)
独特の丸い胞子体が特徴で、成長すると赤茶色のコントラストが楽しめます。雑色の苔テラリウムにアクセントを加えるのに最適です。
5. ツヤゴケ(光沢のある緑)
葉が光を反射し、つやつやとした輝きを持つ苔です。光の加減によって異なる表情を見せるため、ガラス容器の中でも存在感を放ちます。
雑色の苔テラリウムの作り方
ステップ1:材料を準備する
雑色の苔テラリウムを作るために、以下の材料を準備しましょう。
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ガラス容器(開閉可能なもの)
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上記で紹介した異なる種類の苔
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活着しやすい小型の植物(シダやミニ観葉植物)
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苔用の土(アクアソイルや黒土)
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砂や小石(デザインのアクセント)
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スポイトやピンセット(細かい作業用)
ステップ2:レイアウトを考える
雑色の苔テラリウムは、異なる種類の苔を配置することで独特のデザインを生み出します。
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高低差をつける
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土の配置を変えて、丘のような起伏を作ると自然な景観になります。
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色のバランスを考える
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明るい緑のホソバオキナゴケを中央に配置し、深い緑のヒノキゴケを背景にする。
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スナゴケを点在させて、色の変化を楽しめるようにする。
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質感の違いを活かす
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ツヤゴケの光沢やタマゴケの胞子体をアクセントにして、単調にならないように工夫する。
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ステップ3:苔を配置する
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ピンセットを使って、苔をバランスよく配置します。
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根本を軽く押さえながら、しっかりと土に密着させます。
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隙間には小石や砂を使い、自然な景観を演出しましょう。
ステップ4:湿度管理をする
苔テラリウムは湿度の管理が重要です。
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霧吹きを使って全体を湿らせます。
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直射日光を避け、明るい日陰に置きます。
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容器内の湿度が高くなりすぎた場合は、蓋を少し開けて調整しましょう。
雑色の苔テラリウムの魅力
1. 色彩豊かなミニチュアの自然
単一の苔だけでなく、複数の種類を使うことで、まるで小さな森のような風景を楽しむことができます。
2. 成長の変化を楽しめる
タマゴケの胞子体の色の変化や、スナゴケの湿度による色の変化など、時間とともに変わる姿を観察する楽しみがあります。
3. 自分だけのデザインができる
苔の配置や小物の使い方次第で、オリジナルの景観を作り出すことができます。アート感覚で作る楽しさも魅力の一つです。
4. お手入れが簡単
苔は基本的に丈夫で、適切な湿度管理をすれば長く楽しむことができます。忙しい方でも手軽に育てられるのもメリットです。
まとめ
雑色の苔テラリウムは、異なる種類の苔を組み合わせることで、奥行きのある美しい景観を作ることができます。色や質感の違いを楽しみながら、自分だけのオリジナルテラリウムを作ってみてはいかがでしょうか。
ガラスの中に広がる小さな自然を、ぜひ日常の癒しの空間として取り入れてみてください。
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