モンステラの育て方と増やし方

モンステラは、その美しい切れ込みのある葉と育てやすさから、観葉植物の中でも非常に人気のある種類です。この記事では、モンステラの育て方と増やし方について、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。

苔伝道師の増田（まっすん）です。

今日は「植物の豆知識」をお伝えしていきます♬

▼　【大阪・関西万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました！　▼

モンステラは、中南米の熱帯雨林を原産とする植物で、サトイモ科モンステラ属に分類されます。独特の切れ込みや穴の開いた葉は、自然界では風を通すためや光を効率的に取り込むための適応とされています。

種類としては、以下がよく見られます：

モンステラは半日陰を好む植物で、直射日光は避けましょう。直射日光に長時間当たると、葉焼けを起こす可能性があります。一方で、暗すぎる場所では葉が黄色くなったり、新しい葉が出なくなることがあります。

理想的な場所は、明るい間接光が入る窓辺や、薄いカーテン越しの日光が当たる室内です。室内で育てる場合は、人工照明でも十分に育てることが可能です。

モンステラは熱帯地方の植物なので、20℃–30℃の温暖な環境を好みます。冬場は10℃以下にならないよう注意してください。寒さに弱いため、冬は暖かい室内で管理するのがポイントです。

湿度が高い環境を好むため、乾燥しやすい冬場は加湿器を使ったり、葉に霧吹きをして湿度を保つと良いでしょう。

春から秋の生長期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、過剰な水やりは根腐れの原因となるので注意が必要です。冬場の休眠期には、水やりを控えめにし、土の乾燥を気にしすぎないようにします。

モンステラは排水性が良く、水はけの良い土を好みます。市販の観葉植物用の培養土を使用すると簡単です。

肥料は、春から秋にかけて月1回程度、液体肥料や観葉植物用の緩効性肥料を与えると良いでしょう。ただし、肥料を与えすぎると葉の変色や生長不良を引き起こす可能性があるので、適量を守ることが重要です。

モンステラはツル性植物であるため、成長とともに支柱が必要になる場合があります。支柱を設置すると、葉が綺麗に広がり、インテリアとしても魅力的です。

モンステラは挿し木や株分けで増やすことができます。以下に、それぞれの方法を詳しく解説します。

挿し木は、モンステラの節から新しい株を作る方法です。

茎を切る: モンステラの茎をよく観察し、節がある部分をハサミで切ります。節は葉や根が出る部分なので、必ず節を含むように切り取ってください。
水挿しまたは土挿し:
- 水挿し: 切り取った茎を清潔な水に浸します。水は2–3日に1回取り替えます。約2–4週間で根が出てきます。
- 土挿し: 挿し木用の土に茎を挿します。土を適度に湿らせておくと、根が出やすくなります。
定植: 根が十分に成長したら、鉢に植え替えます。水挿しの場合は、根が長すぎると植えにくいので注意してください。

株分けは、大きく成長したモンステラを分けて増やす方法です。

葉のホコリを拭く: モンステラの葉にホコリが溜まると光合成が妨げられるため、定期的に湿らせた布で拭きましょう。
害虫対策: アブラムシやハダニが発生することがあります。発見した場合は、速やかに駆除しましょう。市販の害虫駆除スプレーや、水で洗い流す方法が効果的です。
鉢のサイズ: 鉢が小さくなると根詰まりを起こし、生長が止まってしまうことがあります。1–2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替えを行いましょう。
黄変した葉: 葉が黄色くなる場合、過剰な水やりや光不足が原因の可能性があります。原因を特定し、適切な対策をとりましょう。