エバーフレッシュの育て方と増やし方
エバーフレッシュ(学名: Pithecellobium confertum)は、ネムノキ科の植物で、その爽やかな緑色の葉と夜に閉じる特性から、観葉植物として非常に人気があります。室内でも育てやすく、インテリアとしても映えるエバーフレッシュの魅力や育て方、増やし方について詳しく解説します。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「植物の豆知識」をお伝えしていきます♬
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エバーフレッシュの特徴
エバーフレッシュは、熱帯地方原産の植物で、特に東南アジアで多く見られます。特徴的なのは、小さな葉が集合して1枚の葉のように見える「小葉」という構造と、夜になると葉を閉じる「就眠運動」です。この特性が可愛らしく、多くの愛好家を惹きつけています。
また、エバーフレッシュは空気清浄効果があるとされ、室内の空気をきれいにする働きも期待できます。成長スピードが速いのも魅力のひとつで、適切な管理を行えば1年でかなりの成長を見せます。
育て方のポイント
1. 置き場所
エバーフレッシュは明るい場所を好みますが、直射日光には弱い植物です。カーテン越しの柔らかい光が当たる場所や、明るい日陰に置くのが理想的です。
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室内の場合: 窓辺や明るいリビングが適しています。
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屋外の場合: 半日陰になる場所が最適です。
温度変化に敏感なため、冬場は特に注意が必要です。エバーフレッシュは10℃以上を保つことが望ましいため、寒い地域では室内管理がおすすめです。
2. 水やり
水やりの頻度は季節によって調整が必要です。
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春から夏: 土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
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秋から冬: 土が乾燥してから数日経ってから水やりを行う程度で大丈夫です。
根腐れを防ぐため、受け皿に溜まった水はすぐに捨てましょう。また、葉水(霧吹きで葉に水をかけること)を行うことで、乾燥を防ぎ、植物の健康を保つことができます。
3. 肥料
成長期(春から秋)に月1回程度、観葉植物用の液体肥料を与えると良いでしょう。冬場は成長が緩やかになるため、肥料は控えめにします。
4. 剪定
エバーフレッシュは成長が早いため、形を整えるための剪定が必要です。春から夏にかけて伸びすぎた枝を切り戻し、全体のバランスを整えましょう。
5. 植え替え
1–2年に一度、春に植え替えを行います。鉢が小さくなると根詰まりを起こすため、ひと回り大きな鉢に移し替えましょう。
増やし方のポイント
エバーフレッシュの増やし方には、種まきと挿し木の2つの方法があります。
1. 種まき
エバーフレッシュの花が咲いた後、豆のような形の種ができます。この種を使って増やす方法です。
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種の準備: 熟した種を採取し、流水で洗って乾かします。
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発芽の促進: 種の表面を軽くヤスリで削ると、発芽しやすくなります。
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植え付け: 湿らせた種まき用土に種をまき、日当たりの良い場所に置きます。
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発芽後の管理: 発芽したら、順次鉢に植え替え、通常の管理を行います。
2. 挿し木
挿し木は初心者でも比較的簡単に行える方法です。
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枝の選定: 元気な枝を10–15cm程度カットします。
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準備: 切り口に発根促進剤をつけると成功率が上がります。
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植え付け: 挿し木専用の土に植え、水をたっぷり与えます。
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管理: 半日陰で湿度を保ちながら管理すると、数週間で根が出ます。
よくあるトラブルと対処法
1. 葉が落ちる
原因: 過剰な水やり、乾燥、寒さが原因となることがあります。 対処法: 水やりの頻度を見直し、温度管理を徹底しましょう。
2. 害虫被害
原因: ハダニやカイガラムシが付くことがあります。 対処法: 見つけ次第、スプレー式の殺虫剤を使用し、葉水で予防します。
3. 成長が止まる
原因: 根詰まりや肥料不足が考えられます。 対処法: 植え替えや適切な肥料の施用を行いましょう。
まとめ
エバーフレッシュは、手軽に育てられる観葉植物でありながら、その独特な葉の動きや鮮やかな緑色が楽しめる魅力的な植物です。適切な管理を行えば、長く楽しむことができます。また、増やし方も比較的簡単なので、挑戦してみるのも良いでしょう。
ぜひエバーフレッシュを取り入れて、日常に癒しをプラスしてみてください!
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