兵庫県(関西)の苔テラリウムワークショップ体験&販売なら「ちいさな苔屋さん」
苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔スポットの豆知識」をお伝えしていきます♬
▼ 【関西・大阪万博】に採用され「サンテレビ」に取材されました! ▼
1.西大台の特徴
西大台は、標高1,500メートル以上の高地に広がる原生林地帯で、多くの希少な植物や動物が生息しています。この地域は、一般の観光客が自由に訪れることはできず、訪問するためには「入山許可証」が必要です。これは、過剰な観光による自然環境への影響を最小限に抑えるためであり、西大台の自然を保護するための重要な措置となっています。
西大台のハイキングルートは、約3.5キロメートルの距離で、全体の所要時間は約3時間です。このルートを歩くと、木々に覆われた静寂な森の中で、苔がいたるところに生い茂っている様子が目に入ります。苔は、湿度の高い環境を好むため、標高が高く湿気の多い西大台の環境は、苔の成長に理想的な場所と言えるでしょう。
2.苔の生態系
苔は、植生の一つでありながら、他の植物とは異なる独特の生態系を持っています。苔は根を持たず、葉の表面から水分や栄養分を吸収するため、湿度が高く清潔な水が豊富に存在する環境を必要とします。そのため、西大台のような場所は苔にとって理想的な環境です。
西大台では、スギゴケ、ヒノキゴケ、ホソバオキナゴケなど、様々な種類の苔を見ることができます。これらの苔は、倒木や岩の表面、地面など、あらゆる場所に生息しており、その多様性は西大台の生態系をさらに豊かなものにしています。特に倒木に生える苔は、長年の時間をかけて形成された自然のアートのような姿を見せ、訪れる人々に深い感動を与えます。
また、苔は西大台の水循環においても重要な役割を果たしています。苔は、水を吸収し保持する能力に優れており、雨が降った後も水を蓄えて徐々に放出することで、土壌の乾燥を防ぎます。このため、苔が生息している地域では、土壌の浸食を抑え、植物の成長に必要な水分を安定して供給することができるのです。
3.苔の美しさ
西大台の苔のもう一つの魅力は、その美しい外観です。苔は、小さな緑の絨毯のように森を覆い尽くし、まるで魔法の森に迷い込んだかのような感覚を訪れる人に与えます。苔の緑は、四季を通じて微妙に色合いが変化し、春や夏には鮮やかな緑、秋や冬には深い緑や黄金色に変わることもあります。
苔の美しさは、写真家や自然愛好家にとっても魅力的な被写体となります。特に、西大台のような場所では、苔が日光に照らされてキラキラと輝く様子や、雨上がりに水滴をまとった苔の表面が、幻想的な雰囲気を醸し出します。
4.西大台における苔保護の重要性
西大台は、苔を含む豊かな生態系を保護するための厳重な管理が行われています。訪問者には、苔や他の植物を傷つけないようにするためのルールが厳格に定められており、道から外れることや苔に直接触れることは禁じられています。また、靴底の汚れをしっかりと落とすためのブラシが設置されており、外来種の侵入を防ぐための対策が徹底されています。
これらの努力により、西大台の苔生態系は保護され、次世代にその美しさを伝えることができるようになっています。苔は非常に繊細で、踏まれたり傷つけられたりすると再生するのに非常に長い時間がかかるため、訪れる人々が苔を大切に扱うことが求められます。
5.西大台の苔を楽しむためのヒント
西大台の苔を最大限に楽しむためには、以下のポイントに注意すると良いでしょう。
- 事前準備を怠らない:西大台に入山するためには、事前に許可証を取得する必要があります。また、ルートは険しい部分もあるため、しっかりとしたハイキング装備が必要です。
- ゆっくりと観察する:苔は非常に小さな植物であり、その魅力は細部に宿っています。拡大鏡を持参して、苔の細かい構造や色彩をじっくりと観察すると、さらにその美しさを感じることができるでしょう。
- 写真撮影を楽しむ:西大台の苔は、自然光の下で美しく輝きます。雨上がりのタイミングや、早朝の柔らかい光の中で写真を撮ると、苔の持つ幻想的な雰囲気を捉えることができます。
西大台は、その美しい苔や豊かな自然が守られた特別な場所です。この地域を訪れる際には、その自然を大切にしながら、苔の持つ静かな魅力をじっくりと楽しむことができるでしょう。
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