竹田城跡の苔スポット – 天空の城に広がる緑の世界
兵庫県朝来市にそびえる竹田城跡は、「天空の城」として広く知られています。その幻想的な雲海の風景が注目されがちですが、実は苔の楽園としても魅力的な場所です。四季折々の変化と共に、城跡に広がる苔の美しさを楽しむことができます。この記事では、竹田城跡の苔スポットについて詳しく紹介します。
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苔伝道師の増田(まっすん)です。
今日は「苔の豆知識」をお伝えしていきます♬
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竹田城跡の苔の魅力
竹田城跡は、標高約353メートルの古城山の山頂に位置し、石垣が残る城跡として有名です。この石垣の隙間や地表には、多種多様な苔が自生しており、湿度の高い環境と豊かな自然が苔の成長を促しています。特に、以下のポイントが苔の魅力を引き立てています。
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石垣に生える苔の神秘的な雰囲気
竹田城跡の石垣には、風雨にさらされながらも力強く生きる苔が見られます。緑の絨毯のように広がる苔は、歴史の重みを感じさせるとともに、自然の生命力を感じさせてくれます。 -
雨上がりの苔の輝き
雨が降った後、竹田城跡の苔は水分をたっぷりと吸収し、鮮やかな緑色に輝きます。朝の光が差し込むと、まるで宝石のようにキラキラと光る苔の風景が楽しめます。 -
雲海とのコントラスト
竹田城跡は雲海で有名ですが、霧が晴れた瞬間に現れる苔の緑とのコントラストが非常に美しいです。ふわりと霧が流れる中に浮かび上がる緑の苔は、まるで別世界のような光景を生み出します。
竹田城跡の苔スポット
竹田城跡には、特に苔が美しいスポットがいくつかあります。それぞれの特徴と見どころを紹介します。
1. 大手門跡周辺
竹田城跡の入り口にあたる大手門跡周辺は、比較的湿度が高く、地面にはふかふかの苔が広がっています。朝露に濡れた苔の表面は光を反射し、柔らかな雰囲気を作り出しています。ここでは、オオシラガゴケやスナゴケが多く見られます。
2. 三の丸跡の石垣
三の丸跡の石垣には、しっかりと根付いた苔がびっしりと生えています。特に日陰になる部分には、ウマスギゴケやカモジゴケなどの種類が見られ、石垣のひび割れに沿って美しい模様を描いています。
3. 南千畳の苔の絨毯
竹田城跡の中でも開けた場所に位置する南千畳には、広がる苔の絨毯が見られます。ここでは、雨の後には特に美しい緑のカーペットのような風景が広がります。写真撮影にも最適なスポットです。
4. 北千畳の湿地苔
北千畳エリアには、比較的湿度の高い環境が整っており、ミズゴケ類が見られます。特に、夏から秋にかけては、苔の成長が盛んになり、色鮮やかな緑に包まれます。
5. 本丸跡の苔と石垣の融合
竹田城跡の中心となる本丸跡では、壮大な石垣と苔の融合が楽しめます。長い年月をかけて成長した苔が、城の歴史と自然の調和を象徴するような風景を作り出しています。
竹田城跡での苔観察のポイント
竹田城跡の苔を楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくとより一層魅力を感じられます。
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早朝や雨上がりに訪れる 苔が最も美しく見えるのは、朝露が残る早朝や雨上がりのタイミングです。湿度が高いと苔が鮮やかに見え、光の加減によって幻想的な風景を楽しめます。
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ルーペを持参する 苔の細かい構造や美しさをじっくり観察するために、ルーペを持参するとより深く楽しめます。特に苔の胞子体や葉の質感を観察すると、普段見逃している世界が広がります。
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足元に注意して歩く 竹田城跡では貴重な苔が多く生育しているため、踏みつけないように注意が必要です。道を外れずに歩くことで、自然環境を守りながら苔を楽しむことができます。
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季節ごとの変化を楽しむ 苔の風景は四季によって変化します。春は新緑が鮮やかになり、夏は青々とした苔が広がります。秋には落ち葉と苔のコントラストが美しく、冬は霜がついて白く輝く苔の姿が見られることもあります。
まとめ
竹田城跡は雲海の名所として有名ですが、苔の観察スポットとしても非常に魅力的な場所です。石垣に根付いた苔、雨上がりに輝く苔、雲海とのコントラストなど、ここでしか見られない自然の美しさが広がっています。訪れる際には、苔の繊細な魅力にも目を向けながら、天空の城の世界を満喫してみてください。
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